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ドイツ鉄道のチケットについて

ドイツの個人旅行に欠かせないドイツ鉄道(Deutsche Bahn)のチケットについて解説します。ドイツは各都市間の鉄道網が充実しております。またフランスやイタリアと異なり、高速列車や長距離列車でも全席指定制の列車が少ないので、気軽に鉄道旅が楽しめる国のひとつです。

1.列車種別で異なる運賃

ドイツ鉄道のチケットは種別による以下の区分に分けられます。
① ICE用運賃チケット
② IC、EC用運賃チケット
③ RE、RB用運賃チケット

日本のJRで例えるなら①は新幹線用運賃、②は特急列車用運賃、③は快速列車、普通列車用運賃となります。同じ区間でも①は運賃が高く、③は安くなります。そのため③の運賃のチケットでは②や③の列車には利用できませんが、①の運賃チケットで②や③の列車を利用することができます。

2.ドイツ鉄道の普通運賃チケットと割引運賃チケット

①Flexpreis Plus
②Flexpreis
③Sparpreis
④Super Sparpreis
①と②は普通運賃、③と④は割引運賃に該当します。

①Flexpreis Plus
普通運賃の上位に該当するチケットです。利用可能期間は、購入時に指定した日付の前日から翌日まで有効。1等クラスのチケットの場合は、主要駅にあるDBラウンジも利用できます。さらに未使用時の変更や払い戻しも利用可能期間までなら無料でできます。

②Flexpreis
普通運賃に該当するチケットです。利用可能期間は、購入時に指定した日付のみ有効。1等クラスのチケットの場合は、主要駅にあるDBラウンジも利用できます。さらに未使用時の変更や払い戻しも購入時に指定した日の前日までなら無料できます。

③ Sparpreis
割引運賃に該当するチケットです。購入時に指定した列車のみ有効で、同じ日で同じ区間でも他の列車には利用できません。1等クラスのチケットでもDBラウンジも利用できません。未使用時の払い戻しも購入時に指定した列車運行の前日までなら一定のキャンセルチャージを支払えばできます。

④ Super Sparpreis
格安運賃に該当するチケットです。購入時に指定した列車のみ有効で、同じ日で同じ区間でも他の列車には利用できません。1等クラスのチケットでもDBラウンジも利用できません。さらにチケット発券後の変更や払い戻しはできません。

Flexpreis PlusとSuper Sparpreisでどれくらいの価格差があるのかを事例としてあげますと以下のようになります。※割引運賃のSparpreisやSuper Sparpreisは、常に料金が変動します。

◆2022年9月30日で1か月後の2022年10月31日の以下の列車を調べた場合
事例)ICE933  1等座席チケット
Frankfurt(Main)Hbf  7:02 → Berlin Hbf 10:56
① Flexpreis Plus:€232.10
② Flexpreis:€207.20
③ Sparpreis:€89.90
④ Super Sparpreis:€79.90

Sparpreisなどの割引運賃は、変更や払い戻し条件が厳しくなりますが、普通運賃と比べて半額以下になることもあります。

3.ドイツ鉄道の周遊券

ドイツ国内である程度の区間を鉄道移動で計画しているのであれば、ユーレイルジャーマンレイルパスなどの鉄道パスを使ってみるのも良いかと思います。鉄道パスは、鉄道周遊券に該当するもので、ドイツ鉄道(DB)や地方都市間の普通列車を運行している民間会社の列車に利用できます。またドイツの場合、高速列車ICEや特急列車IC、ECも鉄道パスであれば、追加料金無しで利用できます。

ユーレイルジャーマンレイルパスは、定期券のように有効期間で利用日が設定される「通用日連続利用タイプ」と有効期間1カ月間内で利用日を選ぶ「フレキシータイプ」の2つの種類があります。
ユーレイルジャーマンレイルパス

例えば、ドイツで利用できるユーレイルジャーマンレイルパスの2等3日間で料金は€182.00(2022年10月現在)です。そのため、ベルリン→フランクフルト→ミュンヘンのように長距離区間を移動するのであれば、鉄道パスの方がお得となります。

ベルリン~フランクフルト(547km):ICE用の乗車券:2等普通運賃 €145.00
フランクフルト~ミュンヘン(409km):ICE用の乗車券:2等普通運賃 €117.40
<合計:€262.40>

また全席指定制の列車が少ないドイツでは、乗り降り自由な鉄道パスが活用できる国の一つです。
ドイツ鉄道旅行を思い立ったら、EURO RAIL by World Compassまでご相談ください。

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