地中海沿いには数多くのリゾート地が点在していますが、フランスの南部に広がるエリアはコート・ダジュールと呼ばれ、世界的にも屈指の人気のリゾートエリアとなっています。
そんなリゾートエリアもフランスが誇る高速列車TGVで、簡単にアクセスすることができ、また途中にも魅力的な街が点在しているため、途中下車の旅もおすすめです。
今回は、パリを出発し、地中海沿いの港町「マルセイユ」と、世界的なリゾートの街「ニース」への旅をご紹介します。

パリからTGVで出発

まず、パリの出発駅となるのがパリの中心から見て南東の方角にあるリヨン駅（Gare de Lyon）となります。
こちらは主にフランスの南東部へ向かう路線の発着駅となっていて、多くの列車が発着するターミナル駅となっています。

港町マルセイユ

パリを出発した高速列車TGVは、約3時間ほどで地中海沿いの港町マルセイユに到着します。
マルセイユは古くからの港町で、まだ船旅が主流だった時代には、フランスの玄関口として、とても重要な役割を担っていた街でもありました。

市街の中心にはマルセイユの代名詞ともいえる旧港があり、毎朝とれたての魚介類を売る様子は、マルセイユのおなじみの風景となっています。

街の高台には、こちらもマルセイユのシンボルのひとつであるノートルダム・ド・ラ・ガルド教会が建ち、ここからはマルセイユの街や海岸線の美しい景色などを楽しむことができます。

マルセイユでの楽しみの一つは、名物のブイヤベース。かつては漁師たちのまかない料理から生まれたという事ですが、いまではすっかりマルセイユ名物となっています。

またお土産の品としてとても人気なのが、豊富なオリーブを使って作られるマルセイユ石鹸です。
マルセイユ石鹸は、品質の高さから王室にも認められ、長きにわたり世界中から愛される有名な石鹸で、マルセイユの街中でも、この石鹸を扱うお店をいくつも見る事ができます。

リゾート地ニースへ

さて、マルセイユを出発した後はニースに向かって出発。途中、コート・ダジュールの海岸線の美しい景色を眺めながら、約3時間弱ほどでニースに到着します。

ニースは世界的でも屈指のリゾート地で、コート・ダジュールのリゾートといえば、まずニースを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。小高い丘の公園から望むニースの海岸線の景色は、まさに絶景です。

2019年にはニースの南駅を改装したモールが誕生し、フードコートやお店などが多く入り、鉄道にまつわる新たな観光スポットとなっています。

パリからニースまで直接移動しても約6時間ほどでアクセス可能ですが、途中にも魅力的な街が多く点在しています。
今回ご紹介したマルセイユをはじめ、途中にはアヴィニョンやエクサンプロバンスなどの、プロバンス地方の街や、ニースのほかにも、モナコやカンヌといった有名リゾートにも足を延ばすことができます。ぜひTGVを利用して、フランスの魅力的な街を訪れてみてください。